院長ブログ

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RUSI Workshop in 大阪

2022.07.04

こんにちは、理学療法士の椿です。

先日、大阪にある森ノ宮医療大学卒後教育センター主催の「2022 RUSI Workshop」に参加してきました。

セミナーは7月と9月の2回開催される予定で、今回のセミナーでは主に腰部と下肢について学んできました。

今回のセミナーは実技が中心であり、5~6名がグループになり運動器エコーについてみっちり学ぶことが出来ました。


私たちが行う理学療法では患者様が痛みを訴える筋や神経、関節など多くの組織に手で触れます。私たち理学療法士が運動学的評価や解剖学的評価に加えて、運動器エコーによる評価で「どこが痛いのか?」を明確にし、的確に理学療法を行うことで、少しでも早く患者様の痛みを軽減できる手助けになればと思っています。

梅雨も明けて毎日暑い日が続きますね。熱中症対策をして暑い夏を乗り切りましょう!

腰部脊柱管狭窄症 リハビリ勉強会⑦

2022.06.30

こんにちは、院長の筒井です。

前回梅雨に入りましたとブログに書いたと思ったら、あっという間に梅雨が終わりました。梅雨は好きではないのでありがたいのですが、短すぎるのも大丈夫なのかと不安になりますね。

さて今回は腰部脊柱管狭窄症についてリハビリ勉強会を行いました。

腰部脊柱管狭窄症は整形外科外来では非常に多く経験する疾患の一つであり、日常的にもよく耳にする疾患であると思われます。

まず脊柱管狭窄症についてです。背骨の中には脊柱管という管があり、その中を脳から下りてくる神経(脊髄)が通っています。通り道ではどこでも狭くなる可能性がありますが、腰の高さで狭くなった場合が腰部脊柱管狭窄症といいます。

上の図は脳から脊髄がおしりくらいまで下りてきている図で、丸で示したような腰部で狭くなり症状が出現すると腰部脊柱管狭窄症です。

下の画像はMRIの画像でL3/4、L4/5の部分で狭窄しています。腰椎は主に5つの背骨で構成されており、上からL1、L2、L3、L4、L5と番号がついています。つまりL3/4、L4/5とは、3番目と4番目の間と4番目と5番目の間を示しており、この画像はそこで狭くなっているというものです。

狭窄症の原因としては、脊柱管の周囲の組織が厚くなったり、骨化したり、背骨がずれたり、変形したりと様々な要因があります。特に下の図にもあるように神経(脊髄)のすぐ近くの黄色靭帯や後縦靭帯や椎間板などが原因で脊髄や馬尾といわれる神経を圧迫することで症状が出現します。

腰部脊柱管狭窄症になると、腰痛や下肢のしびれ、歩行時に疼痛が出現するため休み休み歩くようになる間欠跛行という症状が出現します。その他にも重篤な症状としては下肢の麻痺や膀胱直腸障害など排尿・排便機能に異常をきたすこともあり、症状によっては手術が必要な場合があります。

上記の症状などをもとに下記の診断サポートツールを参考に腰部脊柱管狭窄症を診断していきます。

yよようよ

腰部脊柱管狭窄症に対しての治療は薬物療法による疼痛コントロールや運動療法での進行予防を行っていきます。改善がない場合は、狭くなった部分を広げるような手術や不安定性がある場合は固定するような手術が行われます。最近は適応に当てはまる場合ですが、出来るだけ傷を小さく手術を行う内視鏡手術もあります。

当院はクリニックであるため手術は行っていませんので、薬物療法での疼痛コントロールを行い、理学療法士による運動療法や姿勢改善の指導などを行っています。

以上簡単にですがまとめてみました。症状のある方や気になる方はいつでもお気軽にご相談ください。

産前・産後リハビリテーションについて

2022.06.23

こんにちは、理学療法士の伊藤です。

私は先日「産後姿勢改善〜ボバースコンセプトに基づいて〜」と「妊婦、産褥婦における腰痛と体幹機能」という二つの産前産後セミナーに参加してきました。

一つ目の「産後姿勢改善〜ボバースコンセプトに基づいて〜」は大阪にあるあわ整形外科クリニックにて行われました。

前回のセミナーである「周産期〜産後のマザーリハビリ入門」もこちらで開催されました。

今回のセミナーでは主にハンドリング(徒手的介入)を通して姿勢のコントロールや身体図式の再構築を促すことを学習しました。

妊娠中はお腹が大きくなるにつれて反り腰になったり頭部が前方に位置したりと、姿勢のとり方が大きく変化していきます。これを身体が覚えてしまい、出産後も同じ姿勢で生活することによって腰痛や肩こりを引き起こす原因のひとつとなります。

自分の姿勢がどうなっているのか、意外と分からない方は多いのではないかと思います。セラピストのハンドリングにより正しい運動方向や姿勢コントロールを促すことができれば、より負担の少ない姿勢コントロールが獲得できるのではないかと思いました。

二つ目の「妊婦、産褥婦における腰痛と体幹機能」は神戸にて開催されました。

(会場の写真は撮り忘れてしまいました‥)

このセミナーではタイトル通り、体幹機能と腰痛について学びました。

妊娠中に腰が痛くなる原因については①妊娠による骨盤の不安定さと②妊娠による姿勢の変化があげられます。妊娠するとリラキシンというホルモンが分泌されます。筋や靭帯を緩める作用を持っているのですが、これがなんと妊娠初期に分泌がピークになるそうです。お腹が大きくなるにつれて痛みが出現しそうですが、妊娠初期よりホルモンの影響で骨盤帯が緩み、腰痛が出現することも多いようです。

骨盤帯の安定にはインナーマッスルや臀部の筋力が必要ですが、妊娠前の姿勢も影響を受けます。自分の姿勢がどうなっているか気付き、微力ながら身体への負担を少しでも減らせる手伝いができればと思いました。

コロナ禍でセミナーはすべてオンラインとなっており、ここ数ヶ月で久しぶりに対面セミナーに参加しました。やはり講師の方々に直接お話を聞いたり実技をレクチャーしていただくのはとても楽しいです。これからも色々な分野を学習していきたいと思います。

骨粗しょう症勉強会 

2022.06.18

こんにちは、院長の筒井です。

黒南風の候、しっとりとした風の中に緑が香る季節となりました。

・・・皆様どのようにお過ごしでしょうか、上記は私も普段使いませんが梅雨入りの挨拶です。

今回はリハビリ勉強会の代わりに骨粗しょう症について全体で勉強会を行いました。

最近各部署新しいスタッフも増えてきたため、当院でも力を入れている骨粗しょう症について全体でおさらい、さらなる知識のアップデートを行いました。

骨粗しょう症とは骨がスカスカになる病気のことです。「骨がスカスカになる」イコール骨折しやすい、ということはなんとなくイメージできるのではないでしょうか。つまり、ちょっとこけた・ぶつけたなどの軽い衝撃でも骨折してしまう状態です。

下の図は要介護などの原因のグラフです。骨折が3位であり、多くの原因が骨折によるものとわかります。

そして骨折による介護では高額な費用がかかってしまうというデータもあります。

そのため骨折を起こす前の予防がとても大事です。

しかし骨粗しょう症は自覚症状があまりないため、なかなか自分で気づくことはできません。「いつのまにか骨折」といわれることもあるように気づけば骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折を起こしているということもあります。下記の症状がある方は早めに検査をお勧めします。近くの整形外科にお尋ねください。

検査としては当院では下記の骨密度測定装置で腰椎、大腿骨の骨密度を測定して診断します。

検査の結果、骨粗しょう症と診断された方は骨粗しょう症の治療が必要です。治療の方法は主には薬物療法となります。骨がスカスカになる原因の多くは、骨を壊す細胞が働きすぎていることが多いです。

ここにきてやっと骨粗しょう症の病態の話ですが、そもそも骨は古い骨は壊されて(破骨細胞の働き)、新しい骨が作られる(骨芽細胞の働き)というサイクルが十分に行われることで丈夫な骨が維持されています。しかしこのバランスが崩れ、骨が壊されすぎると骨粗しょう症となります。

そのため治療薬としては、働きすぎている破骨細胞を抑える薬、あるいは骨を作る骨芽細胞を強くする薬などを主に使用します。

骨粗鬆症治療薬は多数あり、患者様一人ひとりの骨密度の程度、骨折の既往があるか、年齢、性別など様々な要素を総合的に考え薬剤は選択されます。

当院でも積極的に骨粗しょう症治療を行い、骨折の予防を行うことで、地域医療に貢献出来たらと思っています。

気になる方はお気軽に当院にお尋ねください。

周産期産後リハビリ

2022.05.30

はじめまして、理学療法士の伊藤です。

わたしは先日行われた「周産期〜産後のマザーリハビリ入門」という勉強会に参加し、今回は主にインナーユニットの評価に関して学んできました。

インナーユニットは横隔膜、腹横筋、骨盤底筋群、多裂筋という4つの筋肉から構成されており、身体の軸や中心となる体幹を構成しています。この4つの筋肉がしっかりと機能することが身体を安定して動かす上で大切になるのですが、妊娠・出産を通し女性の身体は大きく変化していくためインナーユニットの機能低下を招きやすく、また産後も機能が回復しないまま育児を行うことで腰痛などを引き起こす方が多くいらっしゃいます。

妊婦の方に限らずインナーユニットの機能をあげることは大切ですが、今回の勉強会では妊婦の方や、育児中の母親ならではの姿勢やインナーユニットの特徴について学ぶことができました。

発展途上の分野であり、自分もまだまだ勉強不足ですが、これからも積極的に参加し少しでも妊婦や産後で困っている方に貢献できたらと思います。

理学療法に運動器エコー導入を目指して

2022.05.01

はじめまして、理学療法士の椿です。

初めてのブログの書き込みです(^^)

先日、第4回UKK運動器超音波セミナーに参加してきました。テーマは「末梢神経から運動障害を考える」で、実際に超音波エコーを使用しての組織の描出やエコーガイド下での運動療法を学んできました。

ちなみに岐阜県での研修でしたので岐阜まで行ってきました。なかなか行くことがないので岐阜駅前の写真をパシャリ。

 セミナーでは、医師と理学療法士が常に連携をとりながら患者さんの治療を進めていく上で、解剖学と超音波エコーが共通言語としての一つのツールになるというお話がありました。私たち理学療法士が超音波エコーを使用することで、患者さんに触れている部位が可視化(目で見て把握できること)でき、安全で正確な運動療法の提供につながると感じました。

当院では現在3名の理学療法士が在籍しています。院長と一緒に定期的に勉強会を行っており、さっそく今回のセミナーで学んだ実技を院長を患者さん役に練習しています!

これからも現状に満足することなく日々精進してまいります!

4/10 休日当番医

2022.04.10

こんにちは、院長の筒井です。

本日は当院が休日当番医です。

天気が良かったので、屋上で日を浴びながらの写真です。気持ちの良い外出日和ですね。

お昼も食べて、午後からの診療も頑張ります。皆様もおけがのないようにお過ごしください。

乳児、幼児のいらっしゃる方へ ベビーベッドあります

2022.04.07

こんにちは、院長の筒井です。

最近患者様の中で出産後の腰部痛や子どもの抱っこや授乳による手の腱鞘炎などで来院される方も増えてきています。その中には症状が悪化するまで我慢されてどうしても我慢できなくなってから受診されたり、特に授乳中ではお薬も使用できるものが限られているため、本当に痛い、つらい状況になってから受診される方もいらっしゃいます。お話を聞くとやはりお子様がいらっしゃるため、預け先がなく受診できない、リハビリなども受けられないという理由が多いです。

少しでもそのような受診しずらいという状況を当院でも改善できればと思い、ベビーベッドを用意いたしました。また妊娠中、授乳中の腰痛や症状に関しては薬も飲めないし、検査も出来ないし、なかなか治療がしようがないと思われることがあると思いますが、妊娠中や授乳中でも『ハイドロリリース』というお子様にほとんど影響がない注射の方法や、女性理学療法士(ウイメンズヘルス領域を日々学習中)による運動療法などで症状緩和の手助けが出来ればと思います。

今後もそのような症状はあるけども受診しなかったという方へ、少しでも良い医療を提供できるように、施設自体の改善を図っていこうと思います。

受診時にベビーベッドが必要な方はお気軽におっしゃってください。

(診察室)

(リハビリ室)

(待合室)

新しい治療機器を導入!

2022.03.30

こんにちは、院長の筒井です。

今回は新しい治療機器を2つ導入したのでご紹介します。

一つ目は『コンビネーション刺激装置EU-910』!!!、、、名前だけではさっぱり分かりませんね。

超音波治療機

これは超音波と電気刺激を組み合わせて治療できる機器です。超音波のマッサージ効果に加え、電流で血行を促し、痛みを軽減させていく治療法です。

二つ目は『オステオトロンV』!!!、、、こちらは超音波骨折治療器になります。

LIPUS(Low Intensity Pulsed Ultra Sound:低出力パルス超音波)の音圧効果により、骨折部位の骨の形成を促進し、骨癒合期間を約40%短縮できます。靭帯損傷や捻挫、肉離れなどの急性期にもアイシングと併用し、患部の消炎・鎮痛・組織修復の促進が期待できます。また急性期でなくとも、腱鞘炎(ばね指)など慢性的な疾患にも治療効果が期待できます。

上記の2つの機器を使用、または理学療法士による運動療法と併用することで、より治療効果を向上させることが出来ます。今後の治療に活かしていこうと思います。

医療は常に進歩しており、医療機器なども様々開発されていっているため、日々新しい情報をアップデートし、当院に組み込んでいき、患者様に提供していけるように努力していきます。

困ったことがあればお気軽にご相談ください。

肩があがらない四十肩・五十肩に サイレントマニピュレーション

2022.03.26

こんにちは、院長の筒井です。

最近サイレントマニピュレーションの治療法を知って、当院を受診される方が少しずつ増えてきています。この治療法が患者様の悩みや苦しみを解決出来る良い治療法であるため、私も積極的に勧めている所です。五十肩(=四十肩)だからと諦めて、治療せずに放って置いている患者様の一助になればと思い、再度この治療法について詳しく書いてみようと思います。


サイレントマニピュレーションとは「非観血的肩関節授動術」のことです。『観血的』とはメスなどで皮膚を切るなどの出血を伴う処置のことであり、『非観血的』なのでそういった外科的処置はしませんという意味です。また『授動術』とは動かなくなったものを動きやすくすることを言います。簡単に言うと手術をせずに固まった肩の可動閾を良くする処置ということです。外来で出来るため入院がいりません。


まずは簡単に五十肩についてですが、五十肩は肩関節の最も内側の『関節包』と言われる袋の部分で炎症が起こることから始まります。(下記の図参照)

正常な肩関節

この炎症期は、肩が痛くて少し動かすだけでも激痛が走り、夜も寝られないような疼痛を引き起こすします。その炎症期が終わると、凍結期といわれる肩が硬くなる時期に移行し、この時期は痛みは落ち着くのですが、肩が上がらないといった可動閾制限が出現します。これは正常では伸び縮みする関節包が炎症によって硬くなってしまったためです。その後解凍期といわれる硬くなった関節包が緩んでくる時期に移行し、肩が元のように動かせるようになります。これが五十肩の経過になります。

この経過で早めに自然と治る方は良かったですむのですが、なかには治らない症例があります。いつまで経っても肩が上がらない、また治るにしても1年や2年とかかることもあります。そんな痛みや肩があがらないといった症状に対して行うのがサイレントマニピュレーションになります。

サイレントマニピュレーションは五十肩で硬くなった関節包を医師が徒手的に伸ばしながら切ることで可動閾を広げる方法です。以下その手順と治療の流れです。

①ブロック注射

硬まった肩を動かすので痛みが無いようにするのと、筋肉を緩ます目的で処置前にエコーを使用し、頸部の神経に麻酔を行います。約6~8時間程度、腕が動かせなくなります。

エコー下で頸部に麻酔

②サイレントマニピュレーション

麻酔が効いたのを確認後、固まった肩関節を動かしていき、縮んだ関節包を剥いでいきます。プチプチと音がしますが、麻酔がかかっているため痛みはありません。施行後は三角巾にて腕を吊り下げた状態で帰宅してもらいます。

サイレントマニピュレーション施行01

③翌日よりリハビリテーション施行

サイレントマニピュレーション処置後は、リハビリがとても重要であり、当院では理学療法士による運動器リハビリを行っています。それによって更に関節可動域の改善と再拘縮予防を行います。

治療費は医療保険が適応されて3割負担の方で約6000円程度(初・再診料、リハビリテーション料は別途)です。

以上が四十肩・五十肩とサイレントマニピュレーションの説明になります。

サイレントマニピュレーションは比較的新しい治療法の一つであり、以前は対応できなかった五十肩も改善できるようになってきています。また五十肩の治療もサイレントマニピュレーションが全てではないので、肩の症状で悩まれている方は近くの整形外科に相談されてはいかがでしょうか。ただし全ての整形外科クリニックでこの処置を行っているわけではありませんのでご了承ください。

当院にもお気軽にご相談ください。