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RUSIworkshop 運動器エコーセミナー
2022.09.21

こんにちは、理学療法士の椿です。
日曜日から接近していた台風も過ぎ去り、季節もガラッと変化してきましたね。台風による被害やお怪我など皆様は大丈夫だったでしょうか。
先週の9月17日~18日に大阪で開催された運動器エコーのセミナーに参加してきました。今回も大阪港近くのコスモスクエア駅から徒歩3分にある森ノ宮医療大学で開催され、7月の下肢・体幹編に続き、今回は上肢・頚部のエコーの実技が中心に行われました。

今回のセミナーでは神経や骨、筋肉をエコーに映し出すだけでなく、講師の先生や実技アシスタント先生から治療につながる多くのアイデアをご教授いただきました。
私たち理学療法士が運動器エコーを使用することで何にアプローチしているのか、また、何が変化しているのかが明らかになります。そのためにもエコーの画像を見た目だけで判断するのではなく、組織の厚さや硬さなど数値的な評価をきちんと実施していくことが治療への近道、患者様の早期回復につながると感じました。
まだまだわからないことばかりです。これからも院長をはじめ在籍する理学療法士とともに研鑽して参ります!
下の写真は最寄り駅と大阪港の写真です。天気がもう少し良ければよかったですが。


新しい治療機器導入&エコー勉強会
2022.09.07

こんにちは、院長の筒井です。
本日は台風の影響がどの程度あるか分からず、スタッフの安全も考え、休診とさせて頂きました。結果は大して台風の影響はなく、来院予定であった患者様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
午後にはほとんど台風の影響もなく、もともと休診予定ではなかったため、せめて自分たちの研鑽の時間に使おうと思い、理学療法士と共にエコー勉強会を行いました。普段日常業務でまとまった時間を勉強会に使えないのでとても有意義な時間になりました。

エコーを使った勉強は、私たちが普段触診しているものが本当に自分が想定している筋肉や皮下の組織なのか、患者様が痛みとして感じているものがどの組織なのかなどを視覚化することが出来、今まで以上に解剖的な知識、触診の技術の向上ができます。

当院では医師と理学療法士で共にエコーを使用し、より良い治療を提供できるように切磋琢磨しています。私自身勉強熱心な理学療法士に負けないように日々勉強です!!
また医療機器でも治療効果の高いものが多く存在しており、この度『パワープレート』、『フィジオアクティブ』を導入しました。

上の写真はパワープレートです。パワープレートの効果ですが、振動によって筋肉を刺激することでトレーニング効果を与え、血液循環をサポートし、身体のコンディションを整えてくれます。30秒間上に乗っているだけでも意外と筋肉が使われていることを実感します。少しでも患者様の健康向上に使用していければと思います。

そしてもう一つが下の写真の『フィジオアクティブ』です。

なんだか小さい機会と侮ることなかれです。多くのトップアスリートも使用しているハイボルテージ電気刺激治療器です。瞬間的に高電圧の電流を流すことで、鎮痛効果やリハビリでの筋萎縮改善、筋力トレーニングを行うことができます。
今後も常に自分たちの知識のアップデート、治療技術向上に加えて、治療効果の高い医療機器を導入し、患者様の症状改善に少しでも力になれればと思います。
慢性腰痛に対する運動療法
2022.09.01

こんにちは、理学療法士の椿です。
8月27日、28日に福岡で開催された腰痛のセミナーに参加してきました。テーマは「慢性腰痛の機能解剖学的診方・考え方 ~病態の解釈と運動療法のマッチング~」で、講師は林典雄先生でした。
国民生活基礎調査によると腰痛の有訴者率(自覚症状がある人の率)は男性で第1位、女性で第2位と報告されており、幅広い年代で腰痛に悩んでいる人が多くいらっしゃいます。また、一括りに腰痛といっても人によって痛みが出る部位や症状、年代によっても腰痛の原因は様々です。
今回のセミナーでは腰痛の関する細かい解剖や基礎研究を基にした慢性腰痛の病態の解釈とその評価、そして実技を交えながら腰痛に対してのアプローチを学ぶことができました。講義、実技ともに目から鱗の情報が満載で、とても有意義な時間を過ごすことができました。
院内でも今回学んだ内容を共有し患者様に還元できるよう励んで参ります。
朝晩はだいぶ涼しくなってきましたね。季節の変わり目ですので、お体に気をつけてお過ごしください。
院内勉強会 サイレントマニピュレーション
2022.07.31

こんにちは、院長の筒井です。
前回第33回日本整形外科超音波学会に参加したことをブログに書かせて頂きました。その学会では当院でも行っているサイレントマニピュレーションについての多くの講演がありました。まだ全国的にどのクリニックでも行っている手技ではないですが、講演されていた先生方の症例や治療方法、リハビリによる経過などの内容を聞いてとても勉強になりました。やはり四十肩・五十肩(凍結肩)に必要な手技だと改めて認識しました。

サイレントマニピュレーションを行うにあたって、私だけでなく当然スタッフ全員がそのことについて十分に理解していることが大事であり、特にサイレントマニピュレーション後の理学療法士による運動療法を行うことで、その治療効果を更に高めてくれることになるので、今まで以上に連携や知識の共有の必要性を感じ、院内勉強会を早速行いました。今後も勉強会を定期的に行いクリニック全体としてのレベルも上げていければと学会参加を通してモチベーションがあがりました。
学会では他にも今まで当院で行っていなかった新しい治療方法なども学ぶことができました。良いものは当院にも取り入れていき患者様に少しでも還元できるように日々精進していこうと思います。
百花繚乱 第33回 日本整形外科超音波学会
2022.07.24

こんにちは、院長の筒井です。
この度第33回日本整形外科超音波学会に参加してきました。
やっと落ち着いてきたと思ったコロナですが、ここ最近増加傾向でありこの度不参加も考えましたが、日進月歩の医療についていくためには日々学んでいくことが大事であり、またその学んだことを診療に活かしたく、感染対策を十分に行った上で参加させて頂きました。
現在整形外科分野(運動器疾患)において超音波を使用した検査や治療方法は目覚ましい発展を遂げています。今まで分からなかった痛みなどが超音波を使用することで解決できることも増えてきています。そんな中でのこの度の学会の内容は私にとって刺激的で多くの演者の先生から新しい治療方法や考え方がこれでもかというほど学べてとても有意義な時間でした。
また、まだまだ全国的に多くはないですが理学療法士においても超音波を使用しながらの正確な評価、治療を行うことで今までよりも治療の質を向上できる可能性が示唆されてきています。この度の学会でも理学療法士の先生方の超音波を使用した評価・治療方法の発表が多くあり、とても勉強になりました。当院でも少しずつ理学療法の中にエコーを取り入れていきたいと考えており、当院の理学療法士も本学会に積極的に参加してくれました。

2人とも演者の先生方の内容が凄すぎて消化不良気味ですが、少しずつでも演者の先生方に追いつけるように学んだことを整理しつつ、明日からの診療にこの知識・経験を活かしていきたいととてもモチベーションの上がる学会で、本当に参加してよかったと思います。
明日からも頑張ります!!
観光は出来ませんでしたので、広島駅のお土産コーナーだけふらっと見てきました。初めて広島駅で降りましたが、さすが広島駅でした。
・・・新下関駅も発展していってほしいなぁ。

駅からすぐの学会会場

休日当番医の1日
2022.07.18

こんにちは、院長の筒井です。
本日は海の日で祝日でしたが、当院が休日当番医でしたので1日診療を行いました。
時間帯によっては患者様が多く来院され、救急車受け入れなども重なったことでバタバタしてしまいました。患者様もお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
日々できるだけスムーズに診療を進められるように努力していますが、まだまだ改善点はありそうで少しづつ修正していければと思います。
診療終了間近は落ち着いていたので時間通り無事診療を終えることが出来ました。休日出勤していただいたスタッフはお疲れさまでした。明日から1週間少し大変かもしれませんが、気持ちを切り替えて頑張っていきましょう。
診療が終わってさぁーて帰ろうと思うと外は大雨。。。

びしょびしょになりながら帰りました。・・・さて、気持ちを切り替えて明日からも頑張ります。
RUSI Workshop in 大阪
2022.07.04

こんにちは、理学療法士の椿です。
先日、大阪にある森ノ宮医療大学卒後教育センター主催の「2022 RUSI Workshop」に参加してきました。

セミナーは7月と9月の2回開催される予定で、今回のセミナーでは主に腰部と下肢について学んできました。
今回のセミナーは実技が中心であり、5~6名がグループになり運動器エコーについてみっちり学ぶことが出来ました。

私たちが行う理学療法では患者様が痛みを訴える筋や神経、関節など多くの組織に手で触れます。私たち理学療法士が運動学的評価や解剖学的評価に加えて、運動器エコーによる評価で「どこが痛いのか?」を明確にし、的確に理学療法を行うことで、少しでも早く患者様の痛みを軽減できる手助けになればと思っています。
梅雨も明けて毎日暑い日が続きますね。熱中症対策をして暑い夏を乗り切りましょう!
腰部脊柱管狭窄症 リハビリ勉強会⑦
2022.06.30

こんにちは、院長の筒井です。
前回梅雨に入りましたとブログに書いたと思ったら、あっという間に梅雨が終わりました。梅雨は好きではないのでありがたいのですが、短すぎるのも大丈夫なのかと不安になりますね。
さて今回は腰部脊柱管狭窄症についてリハビリ勉強会を行いました。
腰部脊柱管狭窄症は整形外科外来では非常に多く経験する疾患の一つであり、日常的にもよく耳にする疾患であると思われます。
まず脊柱管狭窄症についてです。背骨の中には脊柱管という管があり、その中を脳から下りてくる神経(脊髄)が通っています。通り道ではどこでも狭くなる可能性がありますが、腰の高さで狭くなった場合が腰部脊柱管狭窄症といいます。

上の図は脳から脊髄がおしりくらいまで下りてきている図で、丸で示したような腰部で狭くなり症状が出現すると腰部脊柱管狭窄症です。
下の画像はMRIの画像でL3/4、L4/5の部分で狭窄しています。腰椎は主に5つの背骨で構成されており、上からL1、L2、L3、L4、L5と番号がついています。つまりL3/4、L4/5とは、3番目と4番目の間と4番目と5番目の間を示しており、この画像はそこで狭くなっているというものです。

狭窄症の原因としては、脊柱管の周囲の組織が厚くなったり、骨化したり、背骨がずれたり、変形したりと様々な要因があります。特に下の図にもあるように神経(脊髄)のすぐ近くの黄色靭帯や後縦靭帯や椎間板などが原因で脊髄や馬尾といわれる神経を圧迫することで症状が出現します。

腰部脊柱管狭窄症になると、腰痛や下肢のしびれ、歩行時に疼痛が出現するため休み休み歩くようになる間欠跛行という症状が出現します。その他にも重篤な症状としては下肢の麻痺や膀胱直腸障害など排尿・排便機能に異常をきたすこともあり、症状によっては手術が必要な場合があります。

上記の症状などをもとに下記の診断サポートツールを参考に腰部脊柱管狭窄症を診断していきます。

腰部脊柱管狭窄症に対しての治療は薬物療法による疼痛コントロールや運動療法での進行予防を行っていきます。改善がない場合は、狭くなった部分を広げるような手術や不安定性がある場合は固定するような手術が行われます。最近は適応に当てはまる場合ですが、出来るだけ傷を小さく手術を行う内視鏡手術もあります。
当院はクリニックであるため手術は行っていませんので、薬物療法での疼痛コントロールを行い、理学療法士による運動療法や姿勢改善の指導などを行っています。
以上簡単にですがまとめてみました。症状のある方や気になる方はいつでもお気軽にご相談ください。
産前・産後リハビリテーションについて
2022.06.23

こんにちは、理学療法士の伊藤です。
私は先日「産後姿勢改善〜ボバースコンセプトに基づいて〜」と「妊婦、産褥婦における腰痛と体幹機能」という二つの産前産後セミナーに参加してきました。
一つ目の「産後姿勢改善〜ボバースコンセプトに基づいて〜」は大阪にあるあわ整形外科クリニックにて行われました。

前回のセミナーである「周産期〜産後のマザーリハビリ入門」もこちらで開催されました。

今回のセミナーでは主にハンドリング(徒手的介入)を通して姿勢のコントロールや身体図式の再構築を促すことを学習しました。
妊娠中はお腹が大きくなるにつれて反り腰になったり頭部が前方に位置したりと、姿勢のとり方が大きく変化していきます。これを身体が覚えてしまい、出産後も同じ姿勢で生活することによって腰痛や肩こりを引き起こす原因のひとつとなります。
自分の姿勢がどうなっているのか、意外と分からない方は多いのではないかと思います。セラピストのハンドリングにより正しい運動方向や姿勢コントロールを促すことができれば、より負担の少ない姿勢コントロールが獲得できるのではないかと思いました。
二つ目の「妊婦、産褥婦における腰痛と体幹機能」は神戸にて開催されました。

(会場の写真は撮り忘れてしまいました‥)
このセミナーではタイトル通り、体幹機能と腰痛について学びました。
妊娠中に腰が痛くなる原因については①妊娠による骨盤の不安定さと②妊娠による姿勢の変化があげられます。妊娠するとリラキシンというホルモンが分泌されます。筋や靭帯を緩める作用を持っているのですが、これがなんと妊娠初期に分泌がピークになるそうです。お腹が大きくなるにつれて痛みが出現しそうですが、妊娠初期よりホルモンの影響で骨盤帯が緩み、腰痛が出現することも多いようです。
骨盤帯の安定にはインナーマッスルや臀部の筋力が必要ですが、妊娠前の姿勢も影響を受けます。自分の姿勢がどうなっているか気付き、微力ながら身体への負担を少しでも減らせる手伝いができればと思いました。
コロナ禍でセミナーはすべてオンラインとなっており、ここ数ヶ月で久しぶりに対面セミナーに参加しました。やはり講師の方々に直接お話を聞いたり実技をレクチャーしていただくのはとても楽しいです。これからも色々な分野を学習していきたいと思います。
骨粗しょう症勉強会
2022.06.18

こんにちは、院長の筒井です。
黒南風の候、しっとりとした風の中に緑が香る季節となりました。
・・・皆様どのようにお過ごしでしょうか、上記は私も普段使いませんが梅雨入りの挨拶です。
今回はリハビリ勉強会の代わりに骨粗しょう症について全体で勉強会を行いました。
最近各部署新しいスタッフも増えてきたため、当院でも力を入れている骨粗しょう症について全体でおさらい、さらなる知識のアップデートを行いました。
骨粗しょう症とは骨がスカスカになる病気のことです。「骨がスカスカになる」イコール骨折しやすい、ということはなんとなくイメージできるのではないでしょうか。つまり、ちょっとこけた・ぶつけたなどの軽い衝撃でも骨折してしまう状態です。
下の図は要介護などの原因のグラフです。骨折が3位であり、多くの原因が骨折によるものとわかります。

そして骨折による介護では高額な費用がかかってしまうというデータもあります。

そのため骨折を起こす前の予防がとても大事です。
しかし骨粗しょう症は自覚症状があまりないため、なかなか自分で気づくことはできません。「いつのまにか骨折」といわれることもあるように気づけば骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折を起こしているということもあります。下記の症状がある方は早めに検査をお勧めします。近くの整形外科にお尋ねください。

検査としては当院では下記の骨密度測定装置で腰椎、大腿骨の骨密度を測定して診断します。

検査の結果、骨粗しょう症と診断された方は骨粗しょう症の治療が必要です。治療の方法は主には薬物療法となります。骨がスカスカになる原因の多くは、骨を壊す細胞が働きすぎていることが多いです。
ここにきてやっと骨粗しょう症の病態の話ですが、そもそも骨は古い骨は壊されて(破骨細胞の働き)、新しい骨が作られる(骨芽細胞の働き)というサイクルが十分に行われることで丈夫な骨が維持されています。しかしこのバランスが崩れ、骨が壊されすぎると骨粗しょう症となります。

そのため治療薬としては、働きすぎている破骨細胞を抑える薬、あるいは骨を作る骨芽細胞を強くする薬などを主に使用します。
骨粗鬆症治療薬は多数あり、患者様一人ひとりの骨密度の程度、骨折の既往があるか、年齢、性別など様々な要素を総合的に考え薬剤は選択されます。
当院でも積極的に骨粗しょう症治療を行い、骨折の予防を行うことで、地域医療に貢献出来たらと思っています。
気になる方はお気軽に当院にお尋ねください。